岩国COPD地域連携パスのご案内

 

 

 
 
いつも呼吸器内科へご支援いただきありがとうございます。今回は「岩国COPD 地域連携パス」につ いてご紹介申し上げます。
 COPDは喫煙により肺に炎症が惹起された結果、不可逆的な気流障害が起こり、咳嗽、喀痰、呼吸困難などの症状を呈する病気です。COPDの推定有病者は約 530万人いるにもかかわらず、治療を受けている患者数は 2023年の統計では382000人で2022年のCOPDによる死亡者数は16676人で10万人あたりの死亡率は13.7人でした。岩国市の 20253月の推定人口が約12万人ですので、1年間に16人の方が COPDでなくなられる計算であり、実際には岩国市の高齢化率は全国平均と比較して高く2019年の岩国高齢化率35.0%2024年の日本の高齢化率29.1%)、また地域の喫煙率も約2割程度(全国では 16%程度)と高齢者が多く喫煙率が高い地域であることから実際にはもっとCOPDによる死亡者数は多いと予測されます。
 このような現状を踏まえ、COPD の正確な診断および適切な治療介入を通じた地域貢献を目的とし、「岩国 COPD 地域連携パス」事業を開始することといたしました。COPD が疑われる患者様や COPDと診断されている患者様を地域連携室経由でご紹介いただき、外来で問診、画像検査、呼吸機能検査などを行い診断します。COPDに該当する場合は、ガイドラインに沿った COPD治療について説明・指導を行い、原則紹介医様に逆紹介します。ご希望される場合には肺がんのスクリーニングも兼ねたCT検査も実施したいと考えております。
 COPD の患者様のほとんどが基本的に喫煙歴があるため、慢性の咳嗽や喀痰、呼吸困難の症状があることが当たり前となっており、しょうがないと考えられていることも多いですが、昨今の吸入治療薬はこれらの症状を軽減し、呼吸機能の低下の進行を抑えるだけでなく、予後を改善することも確認されています。さらに増悪を繰り返す患者様に対しては、一定の条件はございますが、生物学的製剤も保険適応となりました。このような患者様に対して適切に診断し、治療介入することは大きなメリットとなると考えます。下記に示したような患者様がおられましたら、是非とも「岩国 COPD地域連携パス」をご利用いただき、地域のCOPD 診療にお力添えいただければ幸いです。

 

下記の症状の患者様がおられましたら是非ご紹介ください

過去にたばこを吸っていた人で

・息切れ、咳、痰などの症状がある

・胸部レントゲンやCT で肺気腫と言われたことがある

・人間ドックなどの呼吸機能検査で閉塞性換気障害(1秒量の低下)を指摘されたことがある

・高齢者

※現在喫煙されている患者様につきましても介入ができれば良いのですが、当院において禁煙指導を行うだけの余力がございませんので、基本的にはまず禁煙についてご指導いただいたうえでご紹介いただければ幸いです。

 

「岩国 COPD 地域連携パス」での受診後の流れ

 COPD(慢性閉塞性肺疾患)地域連携パスで受診される患者様へ

COPD は適切な治療を受けることにより、息切れや略療などの症状を軽減し、少しでも快適な毎日を過ごせるように治療を行います。また肺がんの発生率も高いため、できる限り早期発見を行うことで治療につながることを目標として検査を行います。

 

【外来の流れ】

診察前に検査を行います

胸部レントゲン

呼吸機能検査

呼吸一酸化窒素検査

・血液検査

胸部CT (予約時に依頼がある場合のみ)

②診察前に問診票を記載します

③診察:検査結果の説明、治療についての説明を行います

追加検査:気道可逆性試験(気管支拡張薬吸入後の呼吸機能検査)や1分間椅子立ち上がりテスト、6分間歩行試験、心臓超音波検査、栄養指導などを追加で行う可能性があります

呼吸不全がある場合:在宅酸素療法について相談します(呼吸機能障害で身体障害の適応となる場合もあります)

⑥治療が追加となる場合:院外薬局で薬を受け取る際に吸入薬についての指導を受けます

必要に応じて短期入院での呼吸リハビリテーションなども検討します

連絡先
独立行政法人国立病院機構 岩国医療センター 地域医療連携室
TEL:0827-35-5646
FAX:0827-35-5896


 


※下記よりダウンロードしてご使用ください
岩国COPD地域連携パスのご案内

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岩国COPD地域連携パス

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岩国COPD(たばこ肺)患者紹介シート

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