第224回 皮膚科シリーズ

皮膚の乾燥

 

 皮膚は、年齢とともに水分、皮脂が低下して、乾燥しやすくカサカサになってきます。皮脂の分泌は、女性で三十五歳前後、男性は六十歳前後で衰えが目立ってきます。しかし、最近は若い人でも、室内の暖房のし過ぎや、お風呂でのせっけんやボディシャンプーの使い過ぎなどで皮膚がカサカサになっている人が多くみられます。予防するためには、秋口から春にかけて、乾燥を防ぐためにクリームやローションを入浴後に塗って、保湿を心掛けることが必要となってきます。入浴剤も効果的でいろいろなものがありますが、保湿効果のあるものを選んで使用しましよう。また、体を洗う際に洗浄力の強すぎるせっけんの使用や、ナイロンタオル、ブラシでゴシゴシ洗ったりすると乾燥がよけいひどくなってしまいます。乾燥を放置するとかゆみを生じて湿疹となり、専門的治療が必要になってくる事もあります。かゆくなったときは刺激の少ない肌着など着るものに気を配り、飲酒、刺激物はかゆみを増加させますので控えめにしましょう。