第226回 皮膚科シリーズ

水虫(その2)

 

水虫を予防するには何に気をつけたら良いのでしょうか。私達は、プール、体育館、サウナ、温泉など素足で歩く機会がしばしばあります。白癬菌(水虫を起こす菌)は、皮膚に付着して芽が出るまでに二日間を要するので一日一回必ず丁寧に洗うと感染予防になります。家族の誰かに水虫があるとどうしてもうつりやすくなってしまうため、早く治してもらうことが大切です。水虫は治らない、治りにくいと思っている方が多いのですが、最近では新しい抗真菌剤が開発されたため、ほとんどの水虫を治すことが可能になってきました。かかとが厚くなる角化型のタイプ(このタイプはかゆみのない場合が多い)や、爪が厚く白くぼろぼろになる爪の水虫などは、抗真菌剤の内服薬で治療します。昔は治すのに1年から2年内服が必要であり、再発もありました。しかし、最近の薬は約半年で爪の水虫を治すことが出来、再発も少ないようです。ただ、肝臓の悪い人など、人によっては内服できない場合もあるため、医師とよく相談して下さい。