第232回 皮膚科シリーズ

しもやけ

 

 しもやけは、冬の終わりによくみられます。しもやけのタイプは、2つあります。1つは(樽柿型)で、手足がまるで熟れた樽柿の様に赤くはれるタイプと、多型紅斑型といって、紅い斑点がでるタイプとがあります。症状は、一般に学童期に多く、10代後半からは女性に多くみられるようになってきます。しもやけのできやすいところは血のめぐりの悪い手足の指、耳、鼻などです。しもやけを予防するには、外出時に手足や耳を防寒具で包み、寒さから守る事が第一です。また、手足を水分の残ったままにしておくと皮膚の温度が急に下がって、しもやけができやすくなるので、寒い時期に手足がぬれたらタオルでふくなどして必ず乾かしておきましょう。しもやけになりやすい人は、秋口からビタミンE剤をとったりすることも効果的です。しもやけがとてもひどかったり、夏になってもなかなか治らない人は、膠原病など全身の疾患が原因になっていることもあります。