第242回 耳鼻咽喉科シリーズ

味を感じない

 

 味覚の情報を受け取るのは、味蕾(みらい)と呼ばれる数十個の細胞が集まったものです。これは、舌や上あごなど口の中に点々と散らばっています。舌や上あごは、八つの領域に分かれていて、それぞなれ別の神経を通して情報を脳に伝え、味覚を感じます。従って、味蕾、神経、脳のどこかに異常があれば、昧を感じなくなります。味が薄く感じられるようになったとか味をまったく感じない、口の中に何もないのに塩辛さなどの味を感じる、甘味や苦味など特定の味だけ感じない、しょうゆを苦く感じるなど味を取り違える、何を食べてもいやな味がする、においも無くなるなどの症状で悩んでいる人は、医療機関に相談してください。