第263回 糖尿病シリーズ(7)

 

 

糖尿病のくすりは合併症予防の強力な武器!

糖尿病を治療するには、のみぐすりと注射で適切に血糖を下げる必要があります。今回はのみぐすりについて説明します。よく使われるくすりを表にまとめてみました。食事療法を補助するものから膵臓からインスリンを分泌させ強力に血糖をさげるものなど、作用の仕方や強さ、持続時間等それぞれ違います。 ご自分に処方されているくすりの作用と注意点を知り、安全に服用し、HbA1c 6.5%以下の良好なコントロールを達成して下さい。病状に応じて1〜2種類のくすりが使われます。注意すべきは、血糖が下がりすぎる場合です(低血糖)。食事時間が遅れた、いつもより筋肉労働が多いなど日常生活のわずかの変化によって起こりますので、ブドウ糖や砂糖は常時携帯しておく必要があります。その時の症状や対処法をかかりつけ医によく聞いておきましょう。

くすりの名前

グルコバイ

ベイスン

ダオニール

オイグルコン

グリミクロン

ジアベン

ファスティック

スターシス

アマリール

アクトス

メルビン

ジベトスB

作用

小腸で食物の吸収を抑え食事療法を助ける。

すい臓からインスリンを分泌させ血糖を下げる作用は強い。作用時間は長い。

すい臓からインスリンを分泌させ血糖を下げる。作用は弱い。作用時間は短い。

すい臓からインスリンを分泌させると同時にインスリンが効きやすい環境をつくる。

インスリンが効きやすい環境をつくる。

インスリンが効きやすい環境をつくる。

注意点

放屁多し。低血糖にはブドウ糖が必要。食事直前に服用。

低血糖に注意。

食事直前に服用。

低血糖に注意。

むくみに注意。

異常な倦怠感に注意。