第276回 テレビゲームはいけない遊び?

 

 

 

 

私の小学生の子どもはテレビゲーム(以下ゲーム)が大好きで、空いた時間があ るとすぐゲームをしたがります。そこで親子で次の約束をしました。「平日は 宿題をすませてからする・目が悪くなるので一時間したら休憩する」。約束はいつも守れるわけではありませんが、無制限にしてはいけないということを子どもと確認しあうことに役立ちました。ゲームをしているときは脳の中の前頭葉の部分が働いていないことが分かっています。前頭葉は感情をコントロールする働きをする場所であるため、ゲーム を長時間することが、子どもが安易に人を傷つける原因になっているのではと言われています。日本の小学生のゲームをする平均時間は一日2時間以上であり、日本小児科医会ではゲームは一日30分以内が望ましいと言っています。ゲームは子どものストレスの発散方法のひとつになっているため、ゲームをまったくしてはいけないという約束は難しいのが実情です。だったら子どもと一緒にゲームを楽しむということもこれからの親には必要かもしれません。また、ゲームの世界は現実とは違うことを子どもが学ぶのは、ゲームをさせないことではなく、ゲームをしていない時間に親子でたくさんの会話や遊びをすることだと思います。