呪われた水道

 「ジャー」と、音が聞こえた。少年は、忘れ物を取りに来ていた。時間は、夜の6時。
 その音を聞いた少年は、水道を閉め忘れていると思った。
 蛇口を閉めても、水は止まらなかった。
 なぜ、水は止まらなかったのでしょう?

 それは、少年の亡霊が水で遊んでいたから、止まらなかったのだ。
 出ていた水は、赤色だった。
 水が止まったと思ったら、また出てきた。
 また少年が蛇口を閉めてみても、水は止まらなかった。
 夜の9時には、音が聞こえなくなった。
 その間中、水は出っ放しであった。
 水が止まった後、蛇口を見ると、水の出るところが、壊れていた。
 
 その次の夜も、そのまた次の夜も出てきた。
 赤色の水が・・・。
                     
 5年登山