ろうかを走る1年生

あるとき、一人の少女がろうかを歩いていると・・・・・・
ふわふわと浮かぶものがすっとそばを通りすぎた。
少女は立ち止まって後ろを振り向いた。
でも、なにもいなかった。
少女は不思議に思いながらもまた、ろうかを歩き始めた。

そして、何日かしたある放課後。
少女は、忘れ物をとりに学校へもどっきた。
すると、ろうかに一年生らしき少年がいるのを見つけた。
少女は、その一年生に近づいていった。
そして、 「どうしたの?」とたずねた。
すると少年は、少女のほうを向き
「お姉ちゃん、ぼくとかけっこしよう。」 といった。
少女は、かけっこが好きだったので、
「いいけど、どこで走るの。」と聞き返した。
すると少年は、「ろうかで走るの。」 といった。

少女は、かけ声をかけた。
「ようい・・・ドン!」
少女は、忘れ物のことなど忘れてはしっていた。

いつの間にか少年は、いなくなっていた。

それ以来、その少年を見ることはなかった・・・・・。

               6年 そばかすちゃん