歯抜け騒動の巻

歯リンク
子どもの歯の健康
1999年4月28日 娘mが「下の歯(向かって左側)がグラグラする」といいだした。
もう1ヶ月も前から同じせりふを聞いているので聞き流していると、今回はどうやら本当らしい。
口の中を見てみるとなんと、乳歯の内側からもう永久歯が顔をのぞかしているではないか。
「このままではむちゃくちゃ歯並びが悪くなってしまう」
そう思って急いで抜こうと思ったが、忙しいのでダンナに任せた。
4月29日 昨日よりも歯がさらにのびてきたような気がする。早く抜かなくては。焦るが乳歯のぐらつき
具合は昨日と変わらない。
娘に
「今日抜けないと明日歯医者で抜いてもらうからね。」
と言うと、医者嫌いの娘は、泣く。
4月30日 今日は夫婦で同じ場所に出張だ。早く終わらないと歯医者がしまってしまう。
しかし、そんなときに限って長引く。
さらに、会場を出る渋滞に巻き込まれ保育所に着いたのが5時30分。
歯医者がしまってしまう。

歯医者に行ことが娘にばれるとやばいので、だまって歯医者に向かった。
しかし、道に詳しい娘は、
「あー歯医者にいくんじゃろ」
と歯医者まであと100mと言うところで気がつく。
「見てもらうだけだから大丈夫」
とうそをつくと、すんなりと歯医者に入る。
名前を呼ばれると真っ先にいすに座る。
自信たっぷりに大きな口を開けると医者が、
「あー抜けそうですね。お母さん、内側から生えているから心配してきたんでしょ。
昨日から歯並びが悪くなったらどうしようかって心配だったでしょ。」
と図星のことを言われた。
「でも、これで良いんです。下の歯は内側から生えるのが普通なんですよ。
上の歯は乳歯の真下から生えるんですけどね。初めてのお子さんでしょ。
二人目からはだいたいこのぐらいじゃ歯医者に来ないんだけどね。
でも、よく歯磨きしてますね。良い歯ですよこの子は。」
と大げさにほめながら、あっという間に娘の歯を抜いた。

抜けた勢いで歯が口から飛び出し、いすの下まで転がっていった。
娘は、全く痛くないらしく、あっけにとられた顔をして、抜けたことがわかるとニヤニヤ笑っていた。
「もうこれで抜け!抜け!!と言われなくてすむ」
という笑いであった。

我が家にとって長い3日間であった。
抜けた歯 抜けた跡。永久歯が少し出ているのが見える。
隣の歯と比べると内側から生えているのがよくわかる。
歯医者さんの説が正しいと、歯並びは正常のはずである。
結果は数ヶ月後。