全国麺類文化地域間交流推進協議会(以下、全麺協) 段位認定の要領 (1)審査対象:水回し、こね、のし、切りの4工程を後記の「判定基準」にもとづいて審査する。 (2)そばの量:段位により「そば粉」と「つなぎ粉(小麦粉)」の重量を決める。 (3)道 具:そばを手打ちで製麺するための道具とし、地域性を考慮して用いる道具は任意とする。 ただし、「半自動送りの包丁」など手打ちを補助する道具の使用は認めない。 (4)材 料:開催委員会審判部が用意する「そば粉」「つなぎ粉(小麦粉)」 「水」の3点とし、これ以外の材料の使用は認めない。 (5)所用時間:後記の「そば打ちに要する時間」を判定基準とする。 (6)切り幅 :切り幅2,2mmを基準とする。地域の特色も考慮に入れる。 「切り幅」と「切り揃い率」によって段位を判定する。 (7)姿 勢:地域の特色等を考慮し、立つ、座るの打ち方は問わないが、 そばを打っている姿勢や態度については判定対象とする。 (8)その他 :そば粉のこぼれ、道具や衣服・身体の汚れ、道具の後始末も判定に加味する。 また、食品衛生上、爪、頭髪の手入れ、 衣服についても加味する。 |
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段位認定基準 次の「段位認定基準」に基づき、「全麺協素人そば打ち段位認定大会審判部の認定審査員の 厳正な判定によって認定する。 段位は「初段」から順に受験し、一段づつ上位の段へ上がることとし、 受験した段位以上の実力があると認められても「飛び段」は出来ない。 ●[初 段] そば粉の重量は700(そば粉500g、つなぎ粉200g)とする。 1.そば打ちが40分以内に終了している。 2.そばが切り揃われている率は70%である。 3.そばを持ち上げても20cm以上につながっている。 4.打つ姿勢が非常に堂々として落ち着いている。 5.周囲へのそば粉のこぼれが無く、道具や衣服の 汚れ方も少ない。 道具の後始末がきちんと出来ている。 ●[2 段] そば粉の重量は1.000g(そば粉800g、つなぎ粉200g)とする。 1.そば打ちが40分以内に終了している。 2.そばが切り揃われている率は70%である。 3.そばを持ち上げても20cm以上につながっている。 4.打つ姿勢が非常に堂々として落ち着いてる。 5.周囲へのそば粉のこぼれが無く、道具や衣服の 汚れ方も少ない。 道具の後始末がきちんと出来ている。 |
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試合前日 練習用に送られてきた豊平のそば粉で打ってみた。 完璧な出来映え。 時間前に終わったし、味もこしも最高。 自信作なので、近所の人に配った。 まず、明日は大丈夫だろう。 |
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試合開始前、後ろに座っているおばちゃん達と 話していると、 お「あなたも、そば屋になるの?」 僕「え、これって、素人のための段でしょ?」 お「そりゃあそうだけど、そば屋になったとき、 初段の実力って言えば、客が呼べるでしょ。 だから、ここに来ている人って、けっこう そば屋になる人がおおいんよ」 (おばちゃん達は、2段か3段の名人級) ががーーーん。 そうだったのか。 ちょっと腕に自信があると言うだけで 来てしまった。 僕「あの、どのぐらいの人が落ちますか?」 お「去年は半分ぐらいの人が落ちたね。 あの人と、あの人と、あの人は、去年もいたから、 今年は受かるといいねえ。」 ちょっと後悔。 右の写真は、びびりまくっているものくろ。 開始30秒前。 |
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スタートの合図で袋からそば粉をふるいに移す。 袋のゴムがなかなかはずれず困った。 その時、他の人を見ると、なんと準備の時に ゴムを結び替えて、 はずしやすくしているではないか! さすが経験者は違う! 私はふるいが終了するまで5分もかかってしまった。 |
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隣の人は水回しに取りかかっているというのに 私は、まだ粉ふるい。 大丈夫か! |
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ようやく水回し。 審査員の厳しい目が光る。 |
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まだ水回しをしている私。 左のお方は、知る人ぞ知る「高橋名人」 さすがに、名人に見られると手が震える。 |
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隣の人は、もうこねに入っている。 あせる私。 |
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初段受験者は13人。 遠くは宮崎県から。 |
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ようやく、菊練りが終了。 丸出しにかかる。 |
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麺棒でのし。 | |
生地が硬すぎる。 ちょうど、天窓から直射日光が当たる場所だったので、 審査員が気の毒がっていた。 |
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なんとか、のし上がった。 しかし、生地が硬いため、思った薄さにならず。 これ以上のしていたら、時間がないので、 泣く泣く切りに移る。 ちょうどその時、高橋名人が 生地の厚さを確認しに来た。 万事休す。 |
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さあ、得意の切りだ。 | |
この華麗なる包丁さばきを 見せられないのが残念。 |
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飛び散る打ち粉。 こしは十分。 長さも大丈夫。 しかし、厚さが・・・ |
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清掃も大事な審査基準。 | |
掃除を十分に行い、3分前に終了。 昨日の出来の半分以下。 かなり不本意な出来であった。 |
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閉会式で結果発表。なんと、「合格」。ありがたや、ありがたや。 高橋名人の講評で、「水回しをおろそかにするとそばはまずくなる。 どんなに急いでいても、水回しだけは丁寧に行え」と言われた。 その他、高橋名人の話はすべてためになるものばかり。 2段を目指すには、弟子入りしなくては。 |