あげる

 

 

 

今日のこのこと、

びっくりしたかな?

喜んでくれたかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柔らかいスプリングがやさしく2人分の体重を受けとめて包み込む。

素肌で触れ合うってこんなに気持ちいいことなんだと、

改めて思わずにはいられない。

つよく抱きしめて腰をゆすれば、自身を包むあたたかい粘膜がきゅっと締まり、

同時に首に巻きついた獄寺くんの手が震えて耳元で甘い吐息を漏らす。

はじめてひとつになってから一度も体勢を変えないまま、

ひたすらお互いを求め合うように、

まさに溶け合うように重なっている。

離れないでと目が訴えている。

キスをほしいと唇がねだる。

 

こんなに、獄寺くんってかわいかったっけ…?

 

口付けたまま奥を突けば、少し苦しそうに目を閉じ、

でもオレの動きについて来ようと懸命に腰を振る。

だから少しでもイイ所に良く当たるようにして、オレ自身で急所を強く擦り

君を悦ばせてあげるんだ。

最初の痛みなんて忘れさせてあげるよ。

大丈夫ですと言いながら涙を浮かべていた、

かわいそうと思いながら、そんな顔がかえってそそるだなんて、

その時は言えなかったけど。

 

「ごめんね、辛かったら言って。やめるから」

「や…!やめないで…いいです」

 

…だろうね。

ここまで来たら、後戻りなんてできないよ。

再び軽く口付けを落とせば

「10代目…だいすき…です…」

と、熱を帯びた視線が見上げてくる。

「獄寺くんが好き、何よりも、きっと君よりも、オレは…」

優しい言葉で絡め取りながら、打ちつける腰の激しさはその勢いを増す。

だけどローションを使ったとはいえ、そんなに湿り気のない内部を動けば、

獄寺くんにとって内臓全体を引っ張られているような感じかも。

だから、いちどオレが中で先にいった方がいいと思うんだ。

ゆっくりと押し広げるようにしてやっと入った口に負担をかけないように、

最初は気を遣っていたけれど。

でもそれじゃ物足りない。

そっと始めた抜き差しで慣らしながら、次第に律動を強くして、

ひとたび中で弾けてしまえば後はもう大丈夫。

ぬめりを絡めたそれがどれだけ最奥を突いても

君に痛みという感覚は起こらない。

幾度もそこだけに攻撃を集中させていると、

2人の腹に挟まれていた獄寺くんのモノからも

白くてあつい液体が溢れ出る。

でも休んでなんかいられないよ。

そうなると、中ではオレ自身が強く摑まれ、

吐精を促すように内壁が収縮するんだ。

その求めには応じなきゃ。

決して流れ出ないほどの奥に流れ込む熱を感じてくれたかな。

これから今夜は沢山飲ませてあげる、ここに。

獄寺くんの中を満たしてゆく、オレからのプレゼント。

他の誰にもあげないよ。

大切な、君だけに、あげる。

 

 

 

 

 

翌朝目が覚めて最初にした事は、お風呂でシャワーを浴びること。

恥ずかしがる獄寺くんと一緒に。

「夢かと思いました」

「起きるのに手間取るって事自体、夢じゃないって判るでしょ」

腰が痛いと唸る君ににっこりと笑って手を差し出した。

「サンタさんも来てくれたし、今年のクリスマスは嬉しいよね」

「サンタ、ですか?」

風呂あがり、濡れた髪の毛を拭きながら不思議そうな表情。

「うん、起きたら枕元に欲しかったものがあったでしょ?オレもだよ」

「欲しかった…あ…」

真っ赤になる様子は何度見ても面白い。

「貰ったプレゼントは大切にするよ、オレ」

「10代目!ありがとうございます!」

「…で、お腹空いちゃった。朝ごはんにしようよ」

 

遅めの朝食の後、今日の予定を話そう。

外は寒いから、部屋の中で過ごしたいねと。

また、2人であったまることしたいねと。

 

 

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     遅すぎ…ごめんなさい…(20090101

 

 

 

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