日 時 場 所 会 員 渡 船
11月10日 鼻繰島、?磯 管理人&林氏 高木渡船

 夢磯会では各大会毎に会報を発行しており、大会優勝者はその時の釣況のレポートを作成し、優勝への軌跡というコーナーで紹介される事になっています。 今回たまたまHP管理人の私が優勝しましたので、ネタ不足でもあるし、この釣果情報のコーナーに載せたいと思います。

 10月27日に予定されていた10月度大会が、悪天候の為順延となったこの大会、私は第一便で、午前3時前に光井港に到着、好天と思っていたが停泊している渡船の上下動がやけにひどい・・・。 船長は既に来ており、急々と出港の準備をしていた? そして一言、「今日は長島は着けれんかもしれんよ。」 最初は信じられなかったが、船中、ウネリによる揺れはかなりのもので、船室では気分の悪くなった会員も居た。 最初に着けた叶島は強風&ウネリが強く、特に中三番の瀬付けは危険を感じた。 案の定、船長の最初の言葉通り、長島は無理と言う事で 「鼻繰島に向かう。」 と、告げられた。

 「途中、西が強くなったら撤収になるかもしれんよ!」 との船長の声を聞きながら第一番目に渡礁したのが、私と林氏だった。 風裏か・・・? と思い、降りてみてビックリ! 右斜め前からの風が強烈で、立っていられない程だ。 「どこが風裏なんじゃろ〜か??」 二人で顔を見合わせた。 キャップライトを照らし辺りを確認すると、船着は足場がよく、少し高いが風をもろに受けている。 しかし、その左側には2メートル位低くなり、その段差でこの風がある程度かわせる絶好の釣座があった。

 私 : 「林さん、わしゃあ、あの低いとこに行くけぇ。」
 林氏 : 「あんたぁ何言いよるんかね??」
 私 : 「わしが32番で優先権があろうがね?」
 林氏 : 「わしゃあ31番で!」
 私 : 「ウソじゃろう!?」
 林氏 : 「ウソを言うわけなかろうがね!」
 私 : 「ほんで何処行くんかね?」
 林氏 : 「当然そこに決まっとろうがね」 (~o~)
 私 : (T_T)

・・・と言う訳で、せっかく道中、かOや釣具でゴカイを300円買って来たので強風の中、船着で竿を出すことにした。 しかし、この右からの強風に逆らってグングン速い潮が右に走り、数秒で右にある低い磯に仕掛けが当たってしまう。 おまけに風に吹かれてウキをつかむ事すらままならない。 「こんな速い潮じゃあ夜グロはとても喰わん!」 と、直諦め、夜明けを待つことにした。

 6時過ぎ釣り開始、相変わらず潮は速いが少し緩んだようだ。 当分の間は餌取りの姿も無く、サシエも残っていたが、突然ウキが一気に消えた。 この引きは久々のグレ・・・大事取ったのは33cm級の丸々したグレだった。 てっきりボーズと思っていただけに感激! いつ撤収になるか分からないので、焦って釣るがアタリ無し。 その内餌取が出てきてだんだん釣り難くなってきた。 強風で遠投出来ないだけに非常に辛い 。そこで、釣り座を谷を越えて右の低い磯に移動し、ウネリでサラシになったところを釣る事にした。 これがよかったのか23cm強を数枚釣り、迷わずキープした。 が、間も無く潮が変わり、今度は右からこの釣座に向けて速い潮が当たり出した。 こうなると最悪、右沖に出来るだけ遠投し、当て潮を釣るが餌取りばかりだ。 それでもグレが濃いのだろう、磯際で30cm前後を数枚追加することが出来た。 やがて潮位が高くなり、潮をかぶるようになった為、船着に戻ることにした。 戻ってビックリ! 林氏は左に出る潮で良型を入れ喰いさせ、15〜16枚位揃えていた。 9時15分に釣座を交代する事にしていたので林氏の名人技を見学した。

 やっと、釣座交代。 しかし、釣座が低いだけにそう長くここで出来そうに無い。 早速追い風に乗せて仕掛け投入、10m位流れた辺りでウキが消しこみ30cm級がヒット!その次もその次もヒット!途中口切れで2回バラしたのでハリスを1,5号から1,75号に変えたが、それでも喰いに全く影響無かった。

 1時間程で釣座が浸かり始めたので、船着に戻り、林氏と観音で釣る事にした。 風も大分収まって釣りやすくなったせいもあり、グレは釣れ続けた。 それにしても、餌取も居らず喰って来るのは良型ばかり。 こんな事は数年前の宇和島以来だ。 お互い、 「最近近所に魚を配っとらんけぇのう・・・」 と言いながらクーラーに入れ、入りきらなくなった私は、最初にキープしておいた25cm前後数枚を 「タコさん、カニさん食べて頂戴。」 と、両手を合わせて海へ・・・。
 
 「数はもうええ、型がほしいのう・・・」 と、二人贅沢な事を言いながら、タナや投入点を変え流してみたが、これと言ったビッグを手にするなく、潮も緩みアタリの数も徐々に遠のいた為、12時過ぎに納竿。 クーラーに入りきらなかったのは濡れタオルに包んで礒クールに入れた。
 「ここでこれじゃけぇ他所は絶対デカバンを言わしとるで。 何とか5位以内に入りゃあええが・・・?」 と、迎えの船を待った。

 第一便、結局みんなグレを手にしていたものの、型が揃わなかった様子で、(どうやら私達の磯が特別噴いていたみたい・・・) みんな私達二人の釣果を見て、「乱獲じゃ!」 とか 「鬼じゃ!」 とか言っていたが、ちゃ〜んと近所やお世話になっている方々にお配りし、喜んで頂けたのでご安心してちょんまげ〜。 そして待つこと1時間45分、第二便が帰って来たが、2年前好調だった祝島、やはりA級ポイントには風の為渡礁出来ず、小型ばかりだったようだ。

 ・・・と言う訳で、幸運にも林氏と私のワンツーフィニッシュ、僅かの差で私が98年第41回大会以来の優勝でした。 もし、誰か他の会員がこの礒に降りていたら、間違いなく同様、もしくはそれ以上の釣果があったでしょう。 みなさん、次回、是非良いクジを引いて下さい!   企画委員の方々、時化の中本当にご苦労様でした。 ありがとうございました。 m(__)m
 
釣果
二人の釣果、30cm弱〜33cmチョロが大漁でした。
記念写真
賞品持ってポーズ