優勝への軌跡と言うよりは“奇跡”の優勝とでも申しましょうか? 実際、この時期にあのサイズ(2匹長寸・82.9cm)で優勝するとは夢にも思いませんでした。くじ引きで引き当てた磯は名礁中の名礁、『叶島北の一番』ビンゴ!! ・・・とはいえ初めての磯で、おまけに磯渡りした時辺りは真っ暗。この時期、チヌ釣り場は藻が生茂っているところが多く、最悪の場合藻の上をウキがプカプカ、ということになりかねないので、こんな時はまずカブラなんだな・・・とばかり、小1時間くらい振ってみました。メバルの食いはイマイチだったのですが、それでも17〜25cmくらいのをボチボチとGet! さて、辺りも薄っすらと白んできたところでいよいよ本番です。潮流は緩く左から右へ流れています。足元を中心に180度感覚でコマセを20杯くらい撒き仕掛けの準備をします。 仕掛けはごくごくオーソドックスで、3Bのウキに3Bのガン玉、ハリス2ヒロ、チヌ針3号、タナは1本半でセット。仕掛けを潮上へ投入後コマセを2、3杯打ち、前方へ流れてきたとき2、3杯追い打ち、それを繰り返します。 小1時間経ったところで最初のアタリ!軽く合わせてみるとググーッと締め込んできます。『きたきたー!!』手前まで寄せウキが見えてきました。あと少しです。が、そこでどうやら藻掛かりしたようでウンともスンとも動かなくなりました。道糸を送ってみると仕掛けを引っ張って行きます。そこで、チヌと何回か綱引きしてみましたところ、ラッキーにも藻が切れて40cmくらいのチヌをGet!!それから20分後にも同寸くらいのチヌをGetし、『さすが北一じゃ〜』とひたすら感心。・・・が、それからチヌのアタリは無くギザミが時々顔を出すだけで結局ラスト1投に35cmくらいのチヌを追加したのみ。過去に同じ磯で50cmオーバーをあげ優勝した福井氏のにんまり顔が頭をよぎる〜、、 最後になりましたが、新企画委員となり忙しい中光井港までの道中を共にさせて頂いた岩本師匠とお祝いの品々を頂いた雷ハ会の皆さんへのお礼の言葉をこの場をもってかえさせて頂きたいと思います。 |
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朝來野 昇 |