第78回大会、優勝者 善岡 造


優勝への軌跡

 昨年11月の夢磯会の大会以来、半年振りの磯釣りである。これまでアスカ渡船では良い思いをしたことがないので何とか良いクジを引きたいと思いながら引いた番号は21番。良い言い方をすれば1番クジであるが、岩本氏曰く“1番は櫛崎じゃ、あそこは型のええのは出ん、、、”。やっぱりアスカとは相性が悪いんかなと思う。

 磯には西本氏と上がり、番号の若い自分が最初に潮下の場所から釣り開始。流れが結構速いので3
Bのウキで竿一本で流してみる。すると最初からアタリ、合わすとイソベラが上がってきた。しばらくこのパターンでイソベラの連荘である。やっぱりダメかと思っていたら西本氏が大きく竿を曲げている。タマに収まったのは50センチの大型。大きいのがおるじゃん。やる気が出てくる。タナを聞くと竿一本半。自分がやってる場所では竿一本でも少し手前に寄ると引っかかるので、遠投でタナを一本半にして狙うことにする。ウキが見えにくいので管付ウキに替え0.8号の錘をつけて流すことしばし、かなり遠くでウキが沈む。合わせを入れると重量感が伝わってくる。磯がせり出しているのでひやひやしながら取り込む。やっと一匹。西本氏の釣ったのに比べると小さいがまあまあの良型。これでボーズはまぬがれるとひと安心。しかしその後が続かないまま時間が過ぎ場所を交代。二人ともしばらく沈黙がつづく。

 しばらくしてまた竿を曲げたのは西本氏。これも一匹目と同じくらいの良型。ちょっと焦りながら頑張ってみるがチヌのアタリが無いまま
12時になる。潮の流れが緩んできたのでまた3Bのウキに替えて竿一本のタナで少し近場を流してみる。疲れたのでクーラーに座ってウキを見ているとアタリがありイソベラかなと思いながら合わせてみると何と久しぶりのチヌ。一匹目より小さいが、嬉しかった。こうなると欲が出てきて何とかもう一匹釣って3匹揃えたいと思い、残った撒きえをバンバン撒く。すると3匹目のアタリ。途中で藻にからまれたがフリーにしておくと沖に泳ぎだしてくれたのでラッキーと一気に寄せて取り込む。ひとまわり型が小さかったが、取り合えず3匹揃えられて満足。まだ時間があるのでもう一匹を狙い頑張っていると狙い通りにもう一匹追加。この4匹目がまあまあの型だったので結果的に優勝に結びついた。

 帰港してから尾林会長がクジを引くとき3匹を引いてくれと念じたらその通りになりこの時点で上位入賞を確信。結果、2位とは8ミリの僅差で優勝。昼の
12時までは優勝なんて思いもしなかったのに、最後まで粘ってみるもんです。1匹、2匹長寸だったら優勝できなかったので運が良かった。久しぶりの楽しい磯釣りでした。


善岡 造