第79回大会、優勝者 尾林俊夫


優勝への軌跡

 過去3年間、息子の野球の為欠席する事が多く、みなさんには大変申し訳なく思っています。 今年からは全部出席する意気込みでおりますので宜しくお願いします。

 さて、大会の事ですが、クジ番42、予想では叶島北の1番。 過去チヌの大会では何度も優勝者を出したポイント。 グレも右流れで数が出る。 昔ここを開拓したのは自分達で、ポイントを熟知しているので何とか検量に出せる様な気がしてきた。 馬の瀬(牛島3番)に陶山、押川氏を降ろし、いざ自分の番になると、難波氏より「次は4番、グレはあまり良くないけど・・・?」との一言。 ガッカリして渡礁。

 気を取り直して30mラインを10回程攻める。 しかし、仕掛けを上げてみると10回中7〜8回針が無い。 何とフグの巣状態。2時間がんばってみてもフグしか釣れない。 ここで食事タイム。
 食後
、玖珂のリーダー(辻村氏)にTEL。 結果を聞くとグレが4、5枚。サイズは手のひら以下。 しかしその魚をキープしているとの事。 その懸命さに感動し、仕掛けをCHANGEして再開。 仕掛けを替えたと言ってもカヤグレを付けただけ。 1.2号のハリスを1ヒロ半とって沖を攻める事にする。 その時北東の風が吹き始め50m位仕掛けが飛んだ。 「これは神風じゃ」と自分に言い聞かせ、釣り続ける。

 何投目かにアタリ、そしてかなり強い引き。 途中藻に絡まれたけれど何とか取り込む。 グッドサイズ! 約33〜34cmある様な気がした。 それから、マキエが上手く飛んだ時だけ釣れるパターンとなる。
 軽いマキエの為50mも飛ばない。 風を利用して、出来るだけ遠くに投げる。 30cmオーバーばかり7枚キープ。 体力の限界が来たので止める。しかし、すでに7枚キープなので優勝を意識して、思わず顔がほころぶ。

 検量の結果3枚で2320g、1枚平均約800g。 良型揃いで自画自賛していると、みんなからボロカスに言われた。 でも、嬉しさの方が大きくて腹も立たない。 帰りの道中で森山氏、辻村氏、松永氏のグチを聞きながら帰途に着いた。



尾林俊夫