第96回大会、優勝者 中村茂俊

 
 入会12年目(たぶん)の初優勝、今度こそは、今度こそはと思いながらの長い道のりでした。

 今大会は、比較的相性のいい西村渡船、くじは20番目の渡礁ということで2便の津和地周り、次々と渡していく順番を見ると、嫌な予感的中、昨年痛い目を見た流児島のハナ、しかし、降りてみると昨年とは汐の流れが逆、東向きの怒和島方向は広範囲にワイ汐、すぐに撒餌を15杯ほど投入して様子を見る、下層はわからないが上層は流れが無い、汐が低かったので船着場のすぐ横から仕掛けをガンダマを打たず完全フカセで投入(7:05)刺し餌が残る、早朝よりメバルの事しか頭に無いIさん曰くここはメバルの宝庫らしいので、少し汐に乗せて流してみるが何もこない、その内、足元にはスズメダイの群れ、沖に出て行く気配が無い、チヌが居るで! 道糸が引かれてポイントがずれることのないように完全に浮かぶ糸に交換、ウキは穴の大きいものを使用、7:25感度が鈍いためしぶしぶとウキが変化するので一回目のあわせ、取り込んだチヌは38センチ、スタートはまずまずと次を投入すると餌取がいる、たいした餌取ではない、足元からスズメダイは出て行かない、そうこうしているうちにはっきりしたあたり、久しぶりの良型の引きを楽しみながら取り込み、向かいの釣り船では「フカセが大きいのを掛けとるで、ボラじゃあ」勝手にほざけとばかり45センチオーバーゲット、8:20 3枚目を取り込んだところであまりの暑さに倒れそうなので衣替え、汐が上がり足元を洗い始めたので高場に移動。

 その後は、下汐の動きがわからないのでガンダマを打ったり外したり試行錯誤、12時過ぎまでに2枚追加したがわずかに40センチに足りない、もう2枚40オーバーがいなければ勝負にならないと、ばかり一頑張り、スルスルに変更し40オーバー1枚を含め3枚ゲットしたところで13時になり納竿、どうにか入賞できるかな。

 船ではメバル釣りのIさんに全体に型が出ていない様なので大きい方といわれ、ますます入賞の期待大とはいえ、大うそつきが言う事なので半信半疑。

 抽選では、2匹長寸(ラッキー)みんなけん制しあうのか誰も検寸に出そうとしないので最初に検寸、次から次と検寸を見ながらまだ勝っとる、まだ勝っとる、初優勝決定!

 3匹長寸なら次が39センチなのでどうなっていたか、今まで何度もタラレバを繰り返してきたが、今回は、くじ運も実力のうちと言う事で、芝さんの3連覇を阻止出来て良かった良かった。永野会長2匹くじありがとうございました。

 

中村茂俊