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こだわり栽培(1)

医療と農業 動物と植物の違いはありますが多くの知識は共有できるものでした。
ぶどう園では小便をするな。!
従来は肥料と水分を控えないとおいしいぶどうは出来ない。ということでした。
事実メロン・トマト多くの果菜類の栽培は成熟前から、窒素と水分を切って糖度を上げています。
あまりにも可哀想です。そのようなことをしないで、それ以上の高品質品を作られている方も多いのです。私は後者を目標にしています。

曲がったキュウリが本物。?

これは全くの嘘です。

現在栽培されているキュウリの品種は真直ぐ育つのが普通です。
最初はよくても途中から肥料・水分不足で曲がってきました。それはおいしくはありません。
食べ物に関して間違った情報が多いです。実践してみてよく分りました。

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プロフィール

地球温暖化を防ぐため、太陽光発電が推奨されています。しかし利用効率は植物にはかないません。
農業が一番太陽エネルギーを活用している産業です。
ところで、太陽エネルギーの源はなにでしょうか?
答えは、水素原子の核融合・核爆発といわれています。つまり世界で一番怖い兵器「水素爆弾」の連続爆発です。

化学肥料とは(チッソ肥料の場合

新規技術の積極的習得。

植物のもっている力を100%引き出したい。

写真の大根は青首大根と呼ばれるごく普通の品種
です。昨年8月に播種し、万田酵素を使い約半年を
掛けて育成しました。
大きさだけでなく、いつまでもみずみずしくて普通に
育った大根より数段美味です。
育て方によっては大きさ(収量)・品質とも同時に向
上する事を実感しました。

ナギナタ萱の草生栽培

自然エネルギーの利用

ぶどうは葉でつくられる

土つくり(土壌改良)が栽培の基本です。
取得した土地が栽培に適地でなかったら「代えればいい」というわけにいきません。

取得したら、自らの手で栽培に適した土地に改良していかなければなりません。
一時は多肥が災いして土を壊したこともありました。今ではミミズがたくさんいます。
多くの情報を消化して試行錯誤しながら現在にたどり着きました。内容は誰に聞かれても「秘密」です。

土つくり

昭和21年 農家に囲まれたこの地で生まれた非農家出身者です。幼少の頃は母方の祖父の農作業に
        つきまとっていました。
昭和44年 工学系の大学を卒業して広島の医療関係の会社に従事しました。
        
入社して直ぐの仕事は、製品のカビ対策でした。
平成04年 土地取得して最初のぶどうニューベリーAを植付。
       在職中は休日農業で、その間は妻がずっと作業を行なってくれました。
平成14年 定年少し前に退職、専業になる。退職後、徳山高等産業技術校配管科に6ヶ月通う。
平成18年 認定農業者取得:岩国市第18-12号、岩国市農業委員会委員(会長職務代理)

会社では殆どの部門を経験しました。経費節減のため、配管・配線・土木等設備工事は殆ど自前で行ないます。
又経理・税務申告も自分でやっています。その中でも
パソコンは全ての管理に手放せません。


現在JAの野菜研修会3品目に参加しています。
野菜は果樹より早く結果がでます。その結果を
果樹に活かす事が目的です。

答えはNOです。
今の資材を活用すれば有機農法は出来るかも知れません。しかしそれ以上を目指しています。
作物、特にぶどうの場合は肥料のぜいたく吸収があります。それぞれ生育の段階で
必要とされる成分(K,Mg等)は単一です。その時は化学肥料でズバッと効かします。
根からだけでなく、時には葉面散布も行ないます。
有機栽培だけでは限界があります。よさは100%活かしそれ以上の高品質を求め施肥設計しています。

普通肥料を取られないため果樹園の雑草は除去されていますが、ナギナタ萱を樹下に植えています。
ナギナタ萱はぶどうが成長する6月には倒状し枯れこみます。草の下は水分が保たれミミズ、微生物の棲家になっています。
ぶどうの生育にとってよいようです。いちじく園でも採用しています。
農文協社「現代農業2007.5月号」に寄稿・掲載

作物全ては葉で太陽光による光合成で作られます。
そのために立派な葉をつくり維持するよう水分・施肥
管理しています。

毎日の作業は大変疲れます。
しかし毎朝樹をみると元気をもらえます。
この写真、葉色がも少し濃くてもよいかな。

動物の骨格であるカルシウムは植物の骨格としても重要です。肥料としてのカルシウムを重視しています。
肥料の三要素は窒素・リン酸・カリです。それに加えて忘れてならないのがカルシウムです。
多石灰土壌が原産のぶどうは特にカルシウム食いです。
日本の土壌中には、作物に吸われるカルシウムが非常に少ないそうです。
ホタテ貝の貝殻カルシウムだけを使用して十分に吸収するよう施肥設計しています。

カルシウムを効かす

動物の肉質・植物の光合成の元になる窒素は、空気中に2/3も存在するのに酸素のように直接吸収できません。
ある種の微生物が吸収したものを循環(リサイクル)で利用してきました。
近年化学工業が発達し、その残渣からアンモニアを得るようになりました。(これも太古微生物の遺産)
現在では石灰チッソのように直接窒素ガスを高温で結合させてできるようになりました。
化学肥料によって飛躍的に農業生産力が増大し、人工増加に寄与してきました。


最近化学肥料だけにたより、先祖の遺産である土壌の保肥力を奪っていることに気づくようになりました。
保肥力の低減で化学肥料が雨水で河川へ流れ出し、環境汚染の原因にもなっています。
しかしながら化学肥料には不純物は含まれておらず安全で素晴らしい資材です。
その効果は有機肥料とのバランスで生かされます。

有機物が肥料として利用できるまでには、微生物の醗酵を要します。
その指標となるのは炭素/窒素比(C/N比)で10以下の場合は直ぐに効きます。この値が高くなると効くまでに何年もかかります。
醗酵の際は微生物の養分として窒素が必要です。せっかく投入した肥料も分解のため食われています。
その他、有機物が分解する際、木質等C/N比の高いものは分解のため有害微生物が増殖し、果樹に甚大な病害被害が発生することもあります。
有機栽培に切り替えると3年以上も生育が劣るということは、有機肥料の選択間違えが多いと思います。

有機栽培に切り替えるのに3年以上かかる

高品質・多収穫のため有機農法は人一倍研究しました。
確かに有機栽培で育ったものは味に深みを感じます。それはなぜでしょう。
化学肥料には含まれない微量ミネラル・アミノ酸等が食味に効果が有ると言われています。
もうひとつ有機肥料の大事な働きは土壌の保肥力アップです。これがないと施された肥料は流亡します。
私は有機栽培並に有機肥料を元肥に施肥しています。

有機栽培で育ったものはおいしいか。?

資材の選択

有機肥料はC/N比が低いことはもとより、有効アミノ酸が多く含まれていることが重要です。
最近になってよい有機肥料にめぐり合えました。カルシウムも貝殻.石灰を使用しています。
単一成分は化学肥料です。全て水溶性(液体ではありません)肥料で、ク溶性肥料は使いません。

松宮ぶどう園は有機栽培ですか。?

施肥編

はじめに

農業振興の旗印の基、農業施設の大半は補助金(税金)が投入されています。
施設費が多くかかる、ぶどう園はその中でも最たるものです。
我が園のように自前で調達しているところは本当にごくごく一部です。
よいぶどうを作るため本気で取り組んでいます。そうしないと他施設に対抗できません
最近有坪民雄著「誰も農業を知らない」を拝読しました。私の実践とほとんど同じ考えで共感しました。