○△商法もどき

今回も沖縄のフルーツ関係のテーマパークを訪れたのは、
実は、この写真を撮るためだったと言っても過言ではない。
このテーマパークに入ってすぐ私は、同行者を集めある秘策を伝えた。

パイナップルや熱帯の植物を見学して、いよいよ、出口に近づいた。

いたいた。
壺の中に、砂が入っている。
受付のおねえさん?がこう言った。
「奥さん(T子)、スプーンでこの砂をすくってください。
中に、ダイヤモンドが入っていたら、大当たりです。」
T子は私の指示通り、素直にすくった。
結果をはやく知りたい彼女は自分で砂をかき回している。
「あーあ、なかった・・・・」と残念がるT子。
受付のお姉さん?が「ちょっと私に見せてください」と言って何回かかき回すと、
きらりと光る石が。
受付のお姉さん?は、
「おおっ!ありましたね。この石がダイヤモンドかどうか、鑑定士に見てもらいましょう。」
といって、となりの鑑定士のお姉さん?その石を渡した。

鑑定士のお姉さんは、虫眼鏡で石を見て、こういった。
「これは、ダイヤモンドですね。
これを加工したものが1000円でありますので、買いませんか?」

T子は「うーん、どうしようかな?えーっと・・・・・」と1分ぐらい悩んでいた。
そして、思い切ってこういった。
「いりません。ごめんなさい」

鑑定士のお姉さんは、残念そうに、「じゃあ、このダイヤモンドを記念にお持ち帰りください。」
そういって、T子に渡した。

T子は「うちの父さん、昔鑑定士の仕事をしていたから、見てもらおうっと。」
と言いながら、カバンの中に片付けていた。

私は、このページを作るために、T子の父さんが鑑定してくれるのを今か今かと待ちわびているが、
どうやら、T子は問題のダイヤモンドをなくしてしまったらしい。
今となっては、この石がダイヤモンドなのか、ガラスだったのか確かめるすべはない。


T子は私の伝えた秘策を忠実に演じることができた。
石を無くしたこと以外は・・・。

追伸
T子の考察。
「砂をすくった時、あの中には、絶対にダイヤは入っていなかった。
私は、何度も確かめながら、確認したから。
あの、受付のお姉さん?が確認するふりをしながら、ダイヤを入れたに違いない。
あの受付のお姉さん?はかなりのマジシャンだ」
○△商法(過去アップ分)