絆(1)
手首と足首をひとつにして縛られる。
剥き出しの秘所にはおくすりの混じったローションを垂らされ最初は指だけで後孔を弄られる。
弱いところを突き、擦られながら、もう片方の手に自身を握られて扱かれて。
身体は気持ちいい。
心は苦しい。
相反するそれらが微妙な位置でバランスをとっている。
じぶんから腰を振る。
背中を反らして絶頂する。
吐き出された白いどろりとした独特の芳香を放つものをこのひとは手で受け、
器用にそのまま片手で自分のベルトを外し、己のモノを取り出してそこに塗る。
そして。
「舐めて」
じぶんの顔の上にまたがって、それを口に含ませる。
ベッドに体重を掛けて押し付けられ逃げ場がない。
首を振ることもできない。
太くて硬くて長いモノが喉の奥を突いて、苦しくて吐きそうになる。
「嫌がらないの、早くオレをいい気分にさせて」
律動をするように動かれ口を犯される。
涙が止まらない。
「出すよ。オレのとハヤトのがミックスされたの、溢さないで飲んでね」
小刻みにこのひとは腰を揺すり、その動きに連動してベッドの軋みも激しくなって。
「…ん、いく…!」
口で熱い迸りを受け、でもそれを飲まないでいると、
「美味しくしてあげようね」
と、未だ抜かれていないそれでじぶんの口の中に溜まったものを混ぜ合わせるように、
ゆっくり腰を回転させる。
まるで料理をするように、
愉しそうに、
嗤って見下ろして…。
「ハヤト、いい子だから言う事を聞いて。…でないと…」
動きが止まった。
「ずっとこのままだよ?」
この状態で一晩でも。
じゅうだいめの瞳にオレンジ色の炎が灯ったように見えた。
※ 何処とも繋がってないシリーズです…設定少し違うとか…(20100404)