タチウオ釣り

平成5年頃であろうか、8月の下旬に友人と大島の小松へアジ釣りに行った。
夕方になり、帰り支度をしていると、地元の人がたくさんやってきた。
一体何を釣るのかと思いおじさんに聞いてみた。
「え?おぉ、タチウオをつっとるんよ。
ちょっと見ちょれよ。ほら、浮きが沈んだ。
ここであわせたらだめじゃけえの。
もう1回浮きが浮かんでくるけえ、まっちょけよ。
ほら、浮かんできた。
もうすぐ沈むぞ・・・・走り出したら、あわせるんじゃ。
ほれっ!」
見事、1mはあろうかという美しく光るタチウオが上がってきた。
「おじさま、仕掛けを貸してください。」と頼み込んで、釣り始めた。
地元のおじさん達は入れ食い状態。
自転車の後ろに付けたバケツが満杯になると帰っていく。
しかし、借り物の仕掛けでは当たりさえもない。
結局、その日は、深夜まで粘ったが、仲間の誰一人、浮きが沈まなかった。
次の日
友だちと、早速釣具屋に行った。
タチウオの仕掛けを何種類も買い揃えた。
よし!今から釣りに行こう。
昨日と同じ、小松に行った。
やはり、昨日のおじさん達も来ていて、数時間でバケツいっぱい釣って帰っていく。
我々にも何度か当たりが来たが、結局、1尾も釣れなかった。
師匠のおじさんは、「市販のハリスは釣れんよ。
2本も3本も針がついとったら目立つじゃろ。
チヌ針を使って手作りせんにゃあ。」
と教えてくれて帰っていった。
次の週
ワイヤーにチヌ針をつけて手作りした仕掛けで再度挑戦。
やった!釣れた!
3度目の正直だ。
コレに味をしめて、毎年8月末になると、タチウオを釣りに大島へでかける。
初めて釣った小松は現在、柵がしてあり、釣りにくくなっているが、
それでも1番に好きなポイントとして1年の始めは小松に行くことにしている。
タチウオ釣行記 平成18年9月30日
タチウオにリベンジ O川さんの巻 平成18年10月6日
太刀魚07編 平成19年8月31日