更新日 2002年(平成14年)年9月14日〜2023年(令和5年)11月24日
※ 私なりの解釈なので、あくまでも参考までに。
※ 突然の解説変更ございます。
肺痿肺癰咳嗽上氣病脉證治・第七
肺痿(肺結核など)や、肺癰(肺壊疽など)や
咳嗽(気管支炎など)や上気(呼吸困難など)の病と脈と証を治す方法 第七
(1)問うて曰はく、上焦に熱の在る者、因りて咳するを肺痿と為す。肺痿の病、何に從りて之を得るや。
お伺いします、上焦に熱が在る者はそれにより咳をすると肺痿になる、とありますが、
肺痿の病は何によりこれになるのですか
師の曰はく、或は汗出ずるに從り、或は嘔吐に從り、或は消渇小便利數に從り、或は便難從り、
師匠が言われて、汗が出ることにより、又は嘔吐により、又は消渇(いくら飲んでも渇きが解れない)で
小便が度々出る事により、又は便が出にくい事により、
叉快薬下利を被り、重ねて津液を亡ぼす。故に之を得。
又は快する薬により下痢をしだし重ねて津液を失す事によりこれを得るのである。
(2)問うて曰はく、寸口の脈數、其の人咳し、口中反って濁唾涎沫有る者は、何ぞや。
お伺いします、寸口の脈が数で、その人が咳をし口の中に濁っている唾や泡が混じっている涎や
薄い痰が有る者を何と言うのですか。
師の曰はく、肺痿の病と為す。若し口中辟辟として燥き咳すれば即ち胸中隠隠として痛み、
師匠が言う、それを肺痿の病になったのである。もしも口の中がパサパサに燥き、
咳をすれば胸中が痛み、
脉反って滑數なれば、此を肺癰と為す。咳唾膿血脉數虚なる者、肺痿と為し、數實なる者、肺癰と為す。
脈は反って滑で数であればこれは肺癰になったのである。咳をすると唾液に膿や血が混じる場合でも、
脈が数で虚の者は肺痿となったのであり、数で実の者は肺癰になったのである。
(3)問うて曰はく、咳逆を病み、之を脉して、何を以って此れを肺癰と為し、当に膿血有りて、
之を吐すれば則ち死すべきを知るや。其の脉何に類するや。
お伺いします、咳逆(咳が激しく出始めるとなかなか止まらない)を病み、
この時の脈を診ると何をもってこれを肺癰とし、当然膿血が有り、これを吐せば死ぬということを知るのでしょうか。
そしてその脈はどんな種類ですか。
師の曰く、寸口の脉微而數、微は則ち風と爲し、數は則ち熱と爲す。微は則ち汗出で、數は則ち惡寒す。
師匠が言う、寸口の脈が微(浮?)で数で、その微(浮?)は風により、数は熱によるものである。
脈が微(浮?)の場合は風の為に皮毛が傷られは衛気が働かなくなるので汗が出る又は息が吸いにくくなる。
そして脈が数は熱を表すから悪寒する。
風、衛に中れば呼氣入ら不、熱營を過ぐれば吸而出で不、風は皮毛を傷り、熱は血脉を傷る。
風と衛に中てられれば息を吐いてばかりで気が入らず、熱栄を過ぎれば息を吸う事が出来ず、
風は皮毛を傷り、熱は血脈を傷る。
風、肺に舍れば其の人則ち咳し、口乾喘滿咽燥渇せ不、多く濁沫を唾はき時々振寒す。
風が肺に入れば、その人その為に咳をし口が乾き胸がゼイゼイして満り、のどがカラカラに燥き、
その時は水分は欲しくないが濁った泡状の唾液を吐き、時々ブルブルと震え寒がる。
熱の過ぐる所血之が爲に凝滞し癰膿を畜結し、米粥の如きを吐す。始萠は救う可し、膿成れば則ち死す。
熱が侵入する所は、血の流れが滞り畜積して膿ができ米粥の様な痰を吐くようになる。
早く治療しないと膿みきってしまうと死んでしまうのである。
(4)上氣浮腫肩息し、其の脉浮大なるは治せ不。又利を加へたるは尤も甚し。
上気(下から上へ気が上る)して顔が浮腫し肩で息をし、その脈が浮大であれば治らない。
もしその時に下痢をしていれば尚更重症である。
(5)上氣喘而燥する者肺脹に屬す。風水を作さんと欲す。發汗すれば則ち愈ゆ。
上気してゼイゼイし苦しがる者は肺脹(肺炎や喘息)に属し、風水(腎臓病の一種)になる恐れが有る。
汗を出してやれば治る。
(6)肺痿涎沫を吐して咳せ不る者其の人渇せ不必ず遺尿小便數し然る所以の者上虚して下を
制する能は不るを以っての故也。此を肺中冷ゆると爲す。
肺痿で薄い痰や泡の混じった涎を吐き咳をしない者は、その人のどは渇かず、
必ず尿を漏らしたり小便の回数が多くなる者は、上焦が虚して下焦を制する事が出来ないからである。
これは肺の中焦が冷えたのである。
必ず眩し涎唾多し。甘艸乾薑湯を以って之を温む。若し湯を服し已り渇する者は消渇に屬す。
必ずグラグラして物が見えなくなり涎や唾が多い。甘草乾姜湯を用いてこれを温めてやりなさい。
もしこの薬湯を服し終わってのどが渇く者は消渇に属する。
甘艸乾薑湯の方 甘艸四兩炙 乾薑二兩炮
甘草乾姜湯の作り方 甘草4g炙る 乾姜2g炮じる
右フ(口+父)咀水三升を以て煮て一升五合を取り滓を去り分ち温めて再服す。
右を刻んで水120tと共に60tまで煮詰め、滓を去り、2回に分けて温め服す。
(7)咳而上氣し喉中水鶏聲あるは射干麻黄湯之を主どる。
咳をして上気し、喉から水鳥の様なゴロゴロとした音を出す者は、射干麻黄湯が中心となる。
射干麻黄湯の方 射干十三枚一法三兩 麻黄四兩 生薑四兩 細辛 紫苑 カン(ヒ+矢+欠)冬花 各三兩 五味子半升
大棗七枚 半夏 大者八枚洗ふ一法半升
射干麻黄湯の作り方 射干3g 麻黄4g 生姜4g 細辛3g 紫苑3g カン(ヒ+矢+欠)冬花3g 五味子3g
大棗2.3g 半夏5g
右の九味を水一斗二升を以て、先ず麻黄を煮て兩沸し上沫を去り諸藥を内れ、煮て三升を取り、分ち温めて三服す。
先ず水480tと麻黄を入れて沸騰させて灰汁を取りさり、残った薬をその中に内れて120tになるまで煮詰め、
三回に分けて温め服す。
(8)咳逆上氣、時時唾濁、但坐して眠るを得不るは、皀キョウ(草冠+夾)丸之を主どる。
咳が出始めるとなかなか止まずその咳は込み上げてくる猛烈な咳で、時々濁った痰を出し、
横になって寝る事も出来ずただ座る事しか出来ない者には、皀キョウ(草冠+夾)丸が中心となる。
皀キョウ(草冠+夾)丸の方 皀キョウ(草冠+夾)八兩皮を刮去し酥を用いて炙る
皀キョウ(草冠+夾)丸の作り方 皀キョウ(草冠+夾)8g皮を削り取って牛の乳を塗って炙る(サポニン強)
右一味之を末とし蜜にて梧子大に丸し棗膏を以って湯に和し三丸を服す。日に三夜一服す。
右の一味を末にし蜂蜜で約0.3gの大きさに丸め棗膏(水180tに大棗10g入れ60tまで煮詰めた汁を
軟膏程度になる様作った大棗エキス)を用いて湯に溶かし三丸の皀キョウ(草冠+夾)丸を1回に服す。
1日朝昼夕夜4回服しなさい。
(9)咳而脉浮なる者、厚朴麻黄湯之を主どる。
咳をして、その人の脈が浮の者は、厚朴麻黄湯が中心となる。
厚朴麻黄湯の方 厚朴五兩 麻黄四兩 石膏鶏子大如 杏仁半升 半夏半升 乾薑二兩 細辛二兩 小麥一升 五味子半升
厚朴麻黄湯の作り方 厚朴5g 麻黄4g 石膏10g 杏仁4g 半夏5g 乾姜2g 細辛2g 小麦14g 五味子3g
右の九味水一斗二升を以て先ず小麥を煮て熟すれば滓を去り諸藥を内れ、煮て三升を取り、温めて一升を服す。日に三服。
右の九味の小麦を先に水480tと共に煮て熟したら滓を去り、残りの薬を入れて120tになるまで煮詰めて滓を去り、
一回40tを温めて服用する。一日3回服用。
(10)脉沈の者、澤漆湯之を主どる。
咳をしてその人の脈が沈の場合は、沢漆湯が中心となる。
澤漆湯の方 半夏半升 紫參五兩一作紫苑 澤漆三斤東流水五斗を以って煮て一斗五升を取る 生薑五兩 白前五兩
甘艸 黄ゴン(草冠+今) 人參 桂枝 各三兩
沢漆湯の作り方 半夏5g 紫参5g 沢漆48g中国の東に流れている水1800tを煮て540t取る 生姜5g 白前5g 甘草3g
黄ゴン(草冠+今)3g 人参3g 桂枝3g
右九味フ(口+父)咀澤漆汁中に内れ煮て五升を取り温めて五合を服す。夜に至りて盡す。
右の九味を刻み、先ず沢漆と水1800tを煎じて540tになるまで煮詰め、
この煮汁の中に他の八味を入れて180tになるまで煎じて滓を去り。一回20tずつ温め服す。一昼夜で飲み干す。
(11)大逆上氣咽喉不利するは逆を止め氣を下す者、麥門冬湯之を主どる。
咳き込みが酷く咽喉がイガイガしていがらっぽくなる者は咳を止めて気を下してやりなさい。
それには麦門冬湯が中心となる。
麥門冬湯の方 麥門冬七升 半夏一升 人參二兩 甘艸二兩 粳米三合 大棗十二枚
麦門冬湯の作り方 麦門冬45g 半夏5g 人参2g 甘艸2g 粳米4.2g 大棗4g
右六味水一斗二升を以て煮て六升を取り温めて一升を服す。日に三夜一服す。
右の六味を水480tと共に240tまで煮詰め、温めて一回60tを一日朝昼夕晩の四回服す。
(12)肺癰喘して臥するを得不るはテイ(草冠+亭)レキ(草冠+歴)大棗瀉肺湯之を主どる。
肺癰でゼイゼイして息が苦しく眠ることが出来ない時は、テイ(草冠+亭)レキ((草冠+歴)大棗瀉肺湯が中心となる。
テイ(草冠+亭)レキ((草冠+歴)大棗瀉肺湯の方 テイ(草冠+亭)レキ(草冠+歴)熬黄色杵丸弾丸大如 大棗十二枚
テイ(草冠+亭)レキ((草冠+歴)大棗瀉肺湯の作り方 テイ(草冠+亭)レキ(草冠+歴)熬って黄色にし杵いて丸とする事弾丸大
大棗4g
先ず水三升を以て棗を煮て二升を取り、棗を去り、テイ(草冠+亭)レキ(草冠+歴)を内れ煮て一升を取り、頓服す。
先ず水120tと大棗を80tになるまで煮詰め、大棗を去り、テイ(草冠+亭)レキ(草冠+歴)を入れて40tになるまで煮詰め、
頓服する。この場合全部一回で飲み服す。
(13)咳而胸滿振寒脉數咽乾渇せ不、時に濁唾腥臭を出し久久膿を吐すること米粥の如き者肺癰と爲す。
桔梗湯之を主どる。
咳して胸満し悪寒戦慄して、脈数でのどが乾くだけで渇せず、時々濁った唾を吐きその唾が生臭く、
米粥の様な膿を長い間吐く者は、肺癰となったのである。これには桔梗湯が中心となる。
(又、血痺を治す)
桔梗湯の方 桔梗一兩 甘艸二兩
桔梗湯の作り方 桔梗1g 甘草2g
右二味を水三升を以て煮て一升を取り、分ち温めて再び服す。則ち膿血を吐す也。
右の二味を水120tと共に40tまで煮詰めて滓を去り、二回に分けて温め服す。そうすれば膿血を吐くだろう。
(14)咳而上氣此を肺脹と爲す。其の人喘し目脱状の如く、脉浮大の者、越婢加半夏湯之を主どる。
込み上げてくる激しい咳をするのは、これは肺脹(肺炎や喘息など)である。その人ゼイゼイと言い目が飛び出て脈は浮大の者は、
越婢加半夏湯が中心となる。
越婢加半夏湯の方 麻黄六兩 石膏半斤 生薑三兩 大棗十五枚 甘艸二兩 半夏半斤
越婢加半夏湯の作り方 麻黄6g 石膏8g 生姜3g 大棗5g 甘草2g 半夏5g
右六味を水六升を以て先ず麻黄を煮て上沫を去り、諸藥を内れ煮て三升を取り、分ちて温めて三服す。
先ず麻黄と水240tと共に煮立たせて灰汁を取り除き、その中に後の薬を入れて120tになるまで煮詰めて滓を去り、
三回に分けて温め服す。
(15)肺脹咳而上氣煩躁而喘、脉浮なる者心下に水有り。小青龍加石膏湯之を主どる。
肺脹(肺炎や喘息など)を患い、込み上げてくる激しい咳をして躁煩してゼイゼイと言い、
脈が浮の者は心下に水が有るのである。これには小青龍加石膏湯が中心となる。
小青龍加石膏湯の方 千金は證治同じく外に更に脇下痛み缺盆に引くを加ふ
小青龍加石膏湯の作り方 (千金方は証治同じく、外に更に「胸下痛と缺盆(経穴名)に引く」を加える。)
麻黄 芍藥 桂枝 細辛 甘艸 乾薑 各三兩 五味子 半夏 各半升 石膏二兩
麻黄3g 芍薬3g 桂枝3g 細辛3g 甘草3g 乾姜3g 五味子3g 半夏5g 石膏2g
右九味を水一斗を以って、先ず麻黄を煮て上沫を去り、諸藥を内れ煮て三升を取り、
先ず麻黄と水400tと共に煮て80t程減らして灰汁を取り、残りの薬を入れて120tになるまで煮詰めて滓を取り、
強人は一升を服す。羸ぬる者之減じ、日に三服。小兒四合を服す。
丈夫な者は一回40t服し、弱っている者にはそれより少し減らしてやり一日三回服用する。小兒は体重に似合う量を服す。
(16)附方 外臺炙甘艸湯は肺痿涎唾多く心中温温液液たる者を治す。(方見虚勞中)
附方 外臺の炙甘草湯は、肺痿の病で涎や唾が多く、胃がムカムカしてジュルジュルと胃から水が上がる者を治す。
(方は虚労中を見なさい)
千金甘艸湯の方 甘艸
千金甘草湯の作り方 甘草2g
右一味を水三升を以て煮て半を減じ、分温三服す。
右の一味を水120tと共に60tまで煮詰めて滓を去り、三回に分けて温め服す。
(17)千金生薑甘艸湯は肺痿咳唾涎沫止ま不、咽燥而渇するを治す。
千金の生姜甘草湯は、肺痿の病で咳が多く出て、咳をする度に唾や薄い痰が止まらず、咽が燥いて渇する者を治す。
生薑五兩 人參三兩 甘艸四兩 大棗十五枚
生姜5g 人参3g 甘草4g 大棗5g
右四味を水七升を以て煮て三升を取り、分け温めて三服す。
右の四味を水280ccと共に120tまで煮詰めて滓を去り、三回に分けて温め服す。
(18)千金桂枝去芍藥加皀キョウ(草冠+夾)湯は肺痿涎沫を吐するを治す。
千金の桂枝去芍薬加皀キョウ(草冠+夾)湯は、肺痿の病で、薄い痰を吐く者を治す。
桂枝 生薑 各三兩 甘艸二兩 大棗十枚 皀キョウ(草冠+夾)二枚皮子去炙焦
桂枝3g 生姜3g 甘草2g 大棗3.3g 皀キョウ(草冠+夾)0.2g
右五味を水七升を以て、微に微火にて煮て三升を取り、分け温めて三服す。
右の五味を水280tと共に僅かな弱火で120tまで煮詰め、三回に分けて温め服す。
(19)外臺桔梗白散は、咳而胸滿振寒脉數咽乾渇せ不、
時に濁唾腥臭を出すを久久膿を吐すること米粥の如き者は、肺癰と爲す。
外臺の桔梗白散は、咳をして胸満し振寒して脈数で咽は乾くが渇せず、時に生臭い濁った唾を出し、
長い間米粥の様な膿を吐く者は肺癰になったのである。
桔梗 貝母 各三分 巴豆一分皮去熬研脂如く
桔梗3g 貝母3g 芭豆1g皮を去って熬り、こすって脂の様にする
右三味を散と爲し、強人は半餞を飮服し、羸たる者之を減ず。病膈上に在る者は膿血を吐す。
右の三味を散にし、丈夫な者は一回0.5gずつ服し、弱っている者はこれより減らす。
病が膈上(胸中)胸中に在る者は膿血を吐く。
膈下の者は瀉出す。若し下多く止ま不るは冷水一盃を飮めば則ち定む。
膈下(横隔膜の下)に在る者は下痢をして出る。もしも下痢が多くて止まない者はには冷水を一杯飲ませれば止まる。
(20)千金葦莖湯咳し微熱有り煩滿胸中甲錯するを治す。是を肺癰と爲す。
千金の葦莖湯は、咳して熱が内にこもって胸が脹って苦しく、胸部皮膚が枯燥してガサガサになっている者を治す。
これは肺癰になったのである。
葦莖二升 ヨク(草冠+意)苡仁半升 桃仁五十枚 瓜瓣半升
葦莖3g ヨク(草冠+意)苡仁7g 桃仁6g 瓜瓣5g
右四味を水一斗を以って、先ず葦莖を煮て五升を得て、滓を去り諸藥を内れ煮て二升を取り一升を服し、
再服すれば當に膿の如きを吐すべし。
先ず葦莖と水400tと共に200tまで煮詰めて滓を去り、他の薬を入れて80tになるまで煮詰めて滓を去り、
二回に分けてる。二回服せば当然膿の様な物を吐く。
(21)肺癰にて胸滿脹し一身面目浮腫し鼻塞して清涕出で、香臭酸辛を聞かず咳逆上氣して喘鳴迫塞するは、
テイ(草冠+亭)レキ((草冠+歴)大棗瀉肺湯之を主どる。
肺癰を患っている者が、胸が一杯に脹り全身や顔や目が浮腫み、鼻が詰まって鼻水が出て、臭いも味も判らず、
咳が込み上げてゼイゼイと言い、呼吸が塞がった様に苦しむ者には、テイ(草冠+亭)レキ((草冠+歴)大棗瀉肺湯が中心となる。
(方見上三日一劑可至三四劑此先服小青龍湯一劑乃進小青龍湯方見咳嗽門中)
(千金方の瀉肺湯上を見ると、三日一剤、三四剤にいたる可し、これより先に小青龍湯一剤を服しなさい。すなわち進む。
小青龍方の咳嗽門中を見なさい。)
《肺痿肺癰咳嗽上氣病脉證治・第七》
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