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 長州筒と言われる細筒(小筒)には、堺系の鍛冶銘があるものと、地元長州鍛冶銘のものがあり、そのいずれも堺系の特徴があるが、一般の火縄銃と比べるとその外観の違いは顕著である。
 岩国藩鉄砲隊保存会が所有する32丁の火縄銃の内、7丁が長州筒で、その内5丁が堺鍛冶銘で、残り2丁が長州鍛冶銘である。(写真1)
 カラクリは弾金(毛抜金、松葉金)が外につく外カラクリで内部は平カラクリとなっているが、これを機会に多くの方に私達の郷土筒である長州筒についての理解が深まれば幸いである。

 長州筒の特徴をまとめると次のようになる。

  1. 銃身には、大きく開いた柑子(こうじ)が付き、銃口から玉縁(たまぶち・台木先端部分にある銃身を巻く飾り)の間が10センチ以上と異様に長く、銃身が突き出ている印象を受ける。(写真2)
  2. 前の目当(元目当・照門)が片富士型で、山型に三つの穴が透かしてある。(写真3)
    これは毛利の家紋を表しているとの説もあるが、疑問である。
  3. 火挟みは鉄製で、沙綾紋(さあやもん)の銀象嵌があり、貝口(かいぐち・火縄を挟む部分)は直線的で分厚く頑丈な真鍮製である。(写真4)
  4. 胴金(台締金)は幅広で盛り上がっており、これに猪目(いのめ・ハート型の模様)を左右に透かした雲形板が付いている。(写真4)
  5. 用心金は独特の形をしており、材質は鉄製で火挟みと同じ象嵌が入っている。(写真5)
  6. 蟹目隠しは多くは桜の形をしている。その場合銃床の飾座金も桜となっている。(写真5)
  7. カラクリの地板は先が細くなっていなくて太い。(写真5)
  8. 台カブ(台尻)は大きく、庵も深い(曲がりが強い)。(写真5)

(写真1)長州筒
     (上)銘長州住玉井与一右衛門
     (下)堀助四郎直政
長州筒の写真
(写真2)
長州筒2の写真
(写真3)
長州筒3の写真
(写真4)
長州筒4の写真
(写真5)
長州筒5の写真


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